消えゆく妖怪の姿、世界へ紹介 米国人絵師、福井で活躍
米国の美術大在学中に日本美術に関心を持ち、2004年に初来日。07年に英語教師として福井県越前市に移り住んだ。絵師になったきっかけは09年。ハロウィーンに「日本のモンスターを紹介しよう」と思い立ち、自身のブログに妖怪のイラストを載せたところ、海外から100件超のコメントが付いた。
12年に100種類以上の妖怪を絵と英文で紹介した初の図鑑を刊行。予想以上に売れ、妖怪専門の絵師となった。
昨年末、福井県文書館の研究者から声がかかり、地元で伝わる奇談、怪談を元に「東尋坊の悪霊」といった作品を制作した。8月23日まで同館で無料展示している。