藤村実穂子さん参加作にグラミー賞 恩師「真摯に取り組む姿印象に」
参加する作品が米グラミー賞を受賞したメゾソプラノ歌手の藤村実穂子さんに対し、出身地の岐阜県内から祝福の声が上がった。
「ニュースを聞いてびっくりした」。多治見西高校(岐阜県多治見市)時代の恩師、加藤佳子さん(70)は4日、興奮冷めやらぬ様子で取材に応じた。音楽科講師として3年間、声楽や音楽理論などを指導し「藤村さんは当時から背が高く、恵まれた体格を生かして努力を続けた。授業ではクラスの誰よりも目を輝かせていた」と懐かしんだ。
数年前、藤村さんが同県可児市で開いたコンサートを鑑賞。「既に世界的に活躍していたが、高校生の頃と全く変わらない表情で歌っていた。いつも謙虚で、真摯(しんし)に音楽に取り組んでいるのがよく分かった。そんな彼女の歌だからこそ、多くの人の心に届くのだと思う」と語った。
多治見市の古川雅典市長も同日、「世界最高峰の受賞に感動。ますますのご発展をお祈りします」と祝福した。【井上知大】