アーツ前橋、特別館長に美術評論家の南條史生氏 作品紛失問題で新設
南條氏は24日の記者会見で「地域性と国際性、歴史と革新、街とアートのバランスを取る。美術館が外に出て街との融合で新しい可能性を引き出したい」と述べ、10月ごろに開館10周年の企画展を開催して発信を強化するとした。作品紛失などの問題に関し、「大変遺憾だ。事務処理や所蔵品管理プロセスなどを精査・改善し、きちんとした美術館になるよう再生プロジェクトを進めたい」と述べた。
両氏の任期は3年間。南條氏は森美術館元館長で4月に市文化芸術戦略顧問に就任していた。学芸員は現在の2人から5人に増やすといい、民間との連携も進める。【田所柳子】