「それでも私たちは生きていく」、沈みゆく故郷の島を撮り続けるフォトジャーナリスト 2022-12-04 最初の仕事は旅行ガイド。観光客が相手だった。出身はインドネシアの中部ジャワ州で、やがて仕事でカメラを使うようになった。私(アジ・スティヤワン)は、フォトジャーナリストになりたいと思い、2015年にバリ島で開かれたワークショップに参加した。指導してくれたのはナショナル ジオグラフィック誌で活躍する写真家、マギー・スティーバー。それがすべての始まりだった。 数カ月後、ある報道写真エージェントから声がかかるようになり、2017年から、私の家から程近い中部ジャワ州北部沿岸のドゥマック県で起きている海面上昇と冠水の撮影を始めることになった。