• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
劉建華展「中空を注ぐ」で追う、磁器を媒体とした中国人芸術家の創作と思考
2023-06-25
劉建華展「中空を注ぐ」で追う、磁器を媒体とした中国人芸術家の創作と思考

 日用品や工芸品としての「磁器」を現代美術の文脈のなかで表現し実践し続ける中国の芸術家・劉建華(リュウ・ジェンホァ)。その日本では初めての個展「中空を注ぐ」が、
十和田市現代美術館で開幕した。


 古くから陶磁器の生産地として有名である江西省景徳鎮で育った劉は、彫刻を大学で学ぶ前に、磁器工房で職人として働いていた。制作初期の頃からは、磁器の用途やかたちを解体しながら、中国における経済や社会の変化、それに伴う問題をテーマにした作品を制作している。


 美術館前の官庁街通りには、劉によるふたつの大きな枕の作品《痕跡》(2010)が同館の常設作品として置かれている。美術館館長の鷲田めるろは開幕前の記者会見で、同館では年1回常設作家の個展を行っており、それによって「常設作品のことをより良く知ってもらいたい」と本展開催の意図について説明している。

 今回の企画展では、劉が2001年から22まで約20年間で制作した6つの磁器による作品を展示しており、作家の創作活動の軌跡や変遷をたどる。


 最初の展示室では、本展の中核をなす作品にも言える《遺棄》(2001-15)と、昨年上海復星芸術センターでの個展に際して発表された新作《塔器》(2021-22)が大きな存在感を放つ。床一面を埋め尽くす《遺棄》は、テレビや靴、ペットボトル、タイヤなど様々な日用品をかたどった磁器が打ち棄てられ散らばっている。表面は硬いが、じつは壊れやすい磁器の脆さが日常生活の儚さを示し、現代社会の廃墟のようにも見える作品だ。


 磁器の破片のなかに佇む《塔器》は、白い「塔」に取り付けられた棚に「器」が並べられているもの。劉にとって、古くから仏教文化において舎利を納める場所である塔は「精神の継承」であり、口の部分が塞がれ中身が空洞になっている器は「空間の創造」だという。今回の展覧会ではこれらの作品2点が初めて同じ空間に展示されており、現実=実と精神=虚の関係性が一層強化されている。


 「実と虚」も本展のキーワードのひとつになっている。続く廊下の壁面で連なっているオブジェからなる《水中投影》(2002-03)は、急速な経済発展を遂げた中国の都市にある高層ビル群を表現した作品。しかし近くで見ると、建物群は水に反射したように歪んでおり、本来のかたちを保てずすぐに崩れていきそうだ。さらに、天井から降り注ぐ照明は建物の影を壁に落とし、その影が水面に反射している倒影にも見える(ただし、展示空間の天井高の制限により、投影は十分に引き伸ばされていないと劉は言う)。


 隣の展示室で展示されている《儚い日常》(2001-03)は、磁器でつくられた枕が暗い空間に浮遊するような作品。枕のうえに骸骨の頭部が置かれており、死や人間の脆弱を思わせる。また、この作品を後ろから見ると、骸骨が《水中投影》の建物群を注視するように見え、現代社会の問題について考えることを促すという意図も込められている。


 最後の展示室は、「白紙」と「墨汁」の作品によって構成されている。壁に墨汁が天井から流れ落ちてくるよう見える《兆候》(2011)は、雨が壁につたった痕跡を意味する「屋漏痕」という唐の時代から続く用筆法を参照したもの。つくり手の様々な情緒が込められた個々の「墨汁」を拡張させて展示することで、白い紙を彷彿とさせる展示室の壁に何かしらを書くようにとらえることもできる。


 いっぽうの《白紙》(2008-19)は、文字通り白紙を磁器で再現した作品だ。制作過程において磁器の縮む特性を生かしたこの作品は、1点1点手捻りでつくられるため、かたちの歪みも異なる。劉によれば、この作品はそれを磨く制作者の毎日の気分を反映しており、時間の経過を目に見えないかたちで書き込んでいる。作品と向き合うとき、鑑賞者は「心で書く」ことになるという。


 13年ぶりに十和田を訪れたという劉。彼がこの街に抱いた印象は、とても静かだというものだった。2010年に常設作品《痕跡》を制作する際には、人々が憩い、思いを馳せることができるような作品をつくりたかったという。


 今回の展覧会では、中国の伝統的な思想や文化から、現代中国の都市化問題への考察、そして人々の内面世界の探求までなど、劉の創造的思考の全体像をより詳しく紹介することができた。磁器とも縁の深い日本で本展を開催するにあたり劉は、「人間に共通するものを提示したい」と話す。「『磁器』という素材に好奇心を持ち、ひとりの中国人アーティストの芸術的発展の軌跡とその創作の背後にある哲学を理解してもらえることを願っている」。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/052c534f55aa730225895905b2de82dac39fb18f

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 『ボールアンドチェイン』南Q太著 評者:三木那由他【このマンガもすごい!】
    2024-05-30

    「ねこクラゲ」被告、脱税認める 原稿優先で申告せず、福岡地裁
    2024-05-31

    〈テロ事件と「美の復讐」〉15世紀末・イタリア「メディチ家兄弟暗殺計画」とルネサンスの画家たち
    2024-06-01

    あらゆる知識に精通した「天才」が教えてくれた、頭を良くするための新書の読み方と「究極のインプット・アウトプット」の方法
    2024-06-02

    富士山麓のダイナミックな食材を味わう“奥・山梨”のガストロノミー〈Restaurant SAI 燊〉。
    2024-06-01

    知られざる作品や作家との巡り合いが生まれる高円寺のギャラリーショップ。
    2024-06-02

    小学館「作家の意向第一に協議」 映像化指針、ドラマ原作者死去で
    2024-06-03

    映画「ゴジラ‐1.0」の震電は「コックピットだけ復元」のはずだった…山崎貴監督がエピソード披露
    2024-06-04

    2025年春に「直島新美術館」が誕生。既存の活動から新しい価値創造を目指す
    2024-06-04

    「企画展 歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界」(泉屋博古館東京)開幕レポート。歌、物語、絵画が織りなす芸術世界へ
    2024-06-04

    クールべ《世界の起源》はなぜ攻撃されたのか? ポンピドゥー・センター・メッスで破壊・盗難事件
    2024-06-04

    夜の美術館を楽しめる「サマーナイトミュージアム2024」が開催。東京都現代美術館、東京都庭園美術館などで入場料割引も
    2024-06-04

    【1971年の今日 : 6月5日】京王プラザホテル全面開業―今からは想像もできない着工前の巨大な貯水池だった頃の写真も
    2024-06-05

    「避難いただけるほうが一安心」珠洲で激しい揺れに耐えた仏像、奈良博で縁つなぐ
    2024-06-04

    岡田将生の初ブランド「IN MY DEN」始動、第1弾グッズの受注販売がスタート
    2024-06-06

    子供と行きたいおすすめ美術館【東京編】。子連れ、親子でアートを楽しもう!
    2024-06-06

    「Osaka Art & Design 2024」(大阪市内)開幕レポート。何気ない日常のなかで多様なカルチャーに触れる
    2024-06-06

    京都・祇園祭の「長刀鉾」稚児決まる 記者会見で「頑張ります」
    2024-06-06

    長山智美 デザイン狩人|HAY DOGS♡
    2024-06-06

    パートナーとの強い絆から生まれた、ベンジャミン・ブリテンの代表作【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛