『日本人の平均年収がなぜ400万円台からほとんど増えないのか、働き手側の3つの事情』へのユーザーの意見まとめ
【図表】日本の平均年収と年齢別の年収構造が一目でわかる
そもそも、働く人の年収の違いの差の違いはどこから生まれてくるのでしょうか。
「日本だけ平均賃金が上がっていない! 企業が内部留保を貯めて、従業員に還元していないせいだ」という論調もあります。
その要素もあるかとは思いますが、年収が上がっていない背景は、それだけではないと考えています。
私が、様々なポジションの採用にもかかわる中で、働く側の仕事に対する考え方が仕事を取り巻く環境の変化の中で変わってきていることも一つの背景かなと考えています。
そして、それは中途入社組だけではなく、新卒就職組も考え方が変わってきているのではないでしょうか(※編集部注)。
今回は、平均年収といった数字もあわせて、考え方の違いについてみていきたいと思います。
【※参考記事】入社3年で辞める、辛抱強くない若者は不幸になるのか日本人の平均年収は一体いくらかでは、あらためて、現在の日本人の平均年収は、一体いくらなのでしょうか?
2021年9月に国税庁より発表された「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば、現在の日本人の平均年収は約430万円です。
そして、この年収、平成22年(2010年)から400万円台は変わっていません。
そして、男女差もあります。
男性の場合であれば、平成30年以降、530万円から540万円の間、女性であれば同期間で290万円台となっています。そもそも年収400万円の人と1000万円の人はどのくらいの割合いるのか国税庁の同資料を見ると、以下のことがわかります。
男性で年収400万円台の人は男性全体の17%、女性の場合であれば女性全体の11%程度ということがわかります。
また、全体でみると、約15%ということになります。
では、一般的に高所得者層である年収1000万円台の人はどのくらいいるのでしょうか。
男性で年収1000万円超~2000万円以下は男性全体の6.3%、女性の場合には女性全体の0.9%ということがわかります。
また、全体でみると、約4%ということになります。次ページは:年収400万円と1000万円の思考の違いとは前へ12次へ1/2ページ