ルートヴィヒ美術館コレクションが来日@国立新美術館
ケルン大聖堂に隣接したライン河畔に1986年、開館したルートヴィヒ美術館。美術コレクターとして名高いペーター&イレーネ・ルートヴィヒ夫妻が、ケルン市に約350点の作品を寄贈したことにより構想された美術館で、今日ではヨーロッパ随一のポップ・アートのコレクションや、ドイツ近代美術、ロシア・アヴァンギャルド、世界で3本の指に入るとされているパブロ・ピカソのコレクション、写真コレクション、世界各地の現代美術など、そのコレクションは国際的に高く評価されている。
本展では豊かな中から約150点が来日。ピカソのコレクションからは『アーティチョークを持つ女』などの8点が、またロシア・アヴァンギャルドのカジミール・マレーヴィチ、シュルレアリスムの先駆者の一人であるマックス・エルンスト、ポップ・アートを代表するアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタイン、ドイツの戦後の美術に重要な足跡を残したヨーゼフ・ボイス、マルティン・キッペンベルガーなどの作品が一堂に会する。20世紀以降の美術史を辿るように、時代ごとに異なる多様な表現を見ることができる展覧会だ。
また、ルートヴィヒ美術館の始まりとなった市民コレクターたちによる文化・芸術を愛する心と、次世代に継承しようとした試みは、美術と社会の揺るぎない結びつきを見せてくれるはずだ。ぜひお見逃しなく。
※掲載情報は7月16日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。