1日30食限定 “お釈迦様色”カルボナーラ風「お寺ラーメン」にかける住職の期待【京都発】
一体なぜ販売を始めたのか、取材した。
寒い中、おいしそうにラーメンをすするお客さんたち…一体どこで食べているかというと…なんと、お寺!
京都府宇治市にある「宝蔵院(ほうぞういん)」。1669年に建立された、由緒正しいお寺だ。
その脇にテントを建て、ラーメンを調理している。2022年の10月から、週3日で販売を始めたこのラーメン。1日30食限定で、値段は1杯600円。
ここで提供するラーメンは、近所の豆腐店から毎朝仕入れる豆乳を使った「豆乳みそ味カルボナーラ風」。メニューはこれ1つだ。
記者リポート:
めちゃくちゃ濃厚です、豆乳のクリーミーさと、みそのまろやかさが相まってカルボナーラみたいです、温まります
なぜお寺でラーメン?
宝蔵院 盛井幸道住職:
ラーメンをきっかけにここに足を運んでいただいて、知っていただく入口として、ラーメンを提供できればどうかなということで始めたわけですね
少しでも多くの人にお寺のことを知ってもらいたいと、寺に出入りしていたボランティアの手を借りてラーメン店をオープンすること。
この“お寺ラーメン”は、お寺だけに、殺生は避けてチャーシューなどの動物性の食材は一切入れていなく、さらに…
宝蔵院 盛井幸道住職:
5種類のトッピングをしておりますけれども、これはお釈迦さまの体を表すような色がございまして、その五色
髪をあらわす青は「ワカメ」、身体をあらわす黄色は「トウモロコシ」、血液をあらわす赤は「糸トウガラシ」、歯をあらわす白は「白きくらげ」、袈裟をあらわす黒は「メンマ」。
このように、仏教においてお釈迦様をあらわす五色を具材で表現している。
ラーメンを食べた人たちが“お寺ラーメン”をSNSなどで話題にしたことから注目されることに…
イタリア人女性:
おいしい、おいしい、めっちゃおいしい
京田辺市から来た男性客:
神聖な雰囲気がしますね。すごくパワーをもらえるような感じです
兵庫県から来た家族:
なかなかできない経験ですね、日本中探してもそうないんじゃないですか