学習費、公立小中と私立小中高で過去最高 塾への支出増が一因
調査は隔年の実施だが、新型コロナウイルス禍の影響で2年度が中止されたため、前回の平成30年度から3年ぶりの調査となった。
各年代で令和3年度の1年間に支出した子供1人当たりの学習費をみると、公立小35万2千円(前回32万1千円)、私立小166万6千円(同159万8千円)、公立中53万8千円(同48万8千円)、私立中143万6千円(同140万6千円)、公立高51万2千円(同45万7千円)、私立高105万4千円(同96万9千円)。幼稚園では公立16万5千円(同22万3千円)、私立30万8千円(同52万7千円)だった。
幼稚園から高校までの15年間、全て私立に通った場合の学習費の総額は1838万円で、15年間全て公立に通った場合の574万円に比べて3・20倍。前回調査の3・38倍からはやや縮小した。
授業料など学校へ支払った額は、公立小中と私立中高が前回からほぼ横ばい。それでも各年代の学習塾代が増加した影響などで、学習費全体を押し上げた。年間の学習塾代は公立小8万1千円、私立小27万3千円、公立中25万円、私立中17万5千円、公立高12万円、私立高17万1千円。公立中の学習塾代の上昇が際立っていて、前回に比べて5万円近く増加した。