台風接近でもエンヤコラセ~3年ぶりに「河内音頭まつり」
同まつりは市や八尾商工会議所などが主催。3年ぶりの開催となった今年は、参加者が集まりやすい市中心街へ会場を変更して初の屋内開催とした。しかし、開催当日(19日)は台風14号が接近した影響で午後3時までの時短開催に。開会式では、大松桂右(けいすけ)市長が「台風の進路も変えるぐらいの熱気で楽しんで」とあいさつ。参加者らは河内音頭のリズムに合わせて体を動かしていた。
同市の主婦、嶋田静枝さん(75)は「八尾で生まれ育った人間は河内音頭があってこそ。まつりが復活してうれしい」と笑顔で話していた。別会場のリノアス8階「みせるばやお」では、市内中小企業がものづくり体験や縁日などが楽しめるワークショップが行われ、家族連れらで入場制限が出るにぎわいを見せた。
同まつりは昭和53年から毎年夏に開催されており、今年で45回目。例年なら5万~6万人が参加する同市最大のイベントとして親しまれている。市によると、河内音頭は諸説あるが、北河内でうたわれてきた交野節をアレンジした歌亀(うたかめ)節が祖形。昭和20年代以降に浪曲の節や楽器演奏なども加わり、全国的に知られる形となった。