『元AKBラーメン店主、取引先に「反社と繋がっている」と「ウソ」の連絡され「麺オタク」を提訴へ』へのみんなの感想まとめ
【画像】アイドル時代の梅澤さん
新店で使う具材を仕入れるはずだった取引先に、「梅澤さんと反社会的勢力の関わり」を指摘するメッセージが届いたことで、梅澤さんは取引を打ち切られてしまったという。
メッセージを送った男性は、弁護士ドットコムニュースの取材に「業者への善意で送ってしまった」と送信の事実を認め、謝罪する意向を示した。
しかし、梅澤さんは、慰謝料など計220万円の損害賠償をもとめて、9月8日にも横浜地裁に提訴する。●元アイドルの人気ラーメン店主と「反社」の関わりを指摘するメッセージ男性から業者代表に送ったメッセージ。「麺匠八雲さんですが、人間性に問題ある方です」(左)、「裏に反社がいるのは事実なようです」(加工は編集部)梅澤さんは、東京と神奈川でラーメン店「麺匠八雲」、つけ麺の店「沙羅善」の計3店を手がける経営者だ。
AKB48グループの派生アイドル「バイトAKB」として活動したのち、2017年に「八雲」1号店をオープンすると、人気店に成長させた。
今年10月末には、沙羅善(鎌倉市)と同じ敷地内に、新店「絹ノ郷(きぬのさと)」を開く予定だった。コンセプトは、スープや具材に日本三大地鶏を使い、「生の絹」を練りこんだ麺でつくるラーメンだ。
生の絹で作る「絹ごし麺」が大きな特徴。生の絹は、東北の業者から仕入れることを予定していた。梅澤さんは業者の代表とも懇意にしており、新店で生の絹を扱う話は前向きに進んでいたという。
ところが、5月ごろから持ち上がった出店計画は、トラブルによっていったんストップすることになった。
弁護士ドットコムニュース編集部は、梅澤さんに、どんなトラブルがあったのか聞いた。
原因は、都内在住の男性が、業者の代表に送ったフェイスブックのメッセージだという。
そこに書かれていたのは、「私と反社や山口組との間で関係があると読める内容でした」(梅澤さん)
画像から日付はわからないが、梅澤さんによれば、8月11日から12日にわたって、送られたものだという。
●どんなメッセージだったのか?
〈●●さん(伏せ字=業者の代表)が応援してらっしゃる、麺匠八雲さんですが、人間性に問題ある方です、ネガキャンするつもりは毛頭ございません。あれだけ、ラヲタや評論家に毛嫌いされているラーメン屋さんはないと思います〉
〈先々トラブルに巻き込まれないか心配でメッセージさせて頂きました、余計なお世話だったらお許しください。裏に反社がいるのは事実なようです〉
上記のメッセージに対して、代表からは詳細を知りたがる返信がなされている。
ほかにも、男性からは「山口組」の関与をほのめかす内容のメッセージも送られていた。
〈何故か、夕方に脅迫めいた電話が来ました、洒落になりません
私のツイートが気に入らないのかは分かりません、どうやって調べて電話来た経由も分かりませんが、裏の人間は山口組絡んでるのでマジで気を付けてください。深入りは禁物です。呉々も。嘘でもなんでもないです〉
●男性は何者か
「この男性はいわゆる『ラーメンヲタク』のかたです」(梅澤さん)
男性のものとされるツイッターやインスタグラムには、店で食べたり、自分で作ったりしたラーメンの情報が多数投稿されている。ラーメン業界関係者との交流も広く、業者の代表ともつながりがあったようだ。
メッセージの真偽を確かめるため、代表は8月13日、梅澤さんにメッセージのスクリーンショットを送ってきたあとで、電話してきたという。
梅澤さんは「そのような事実は今も昔も一切ありません」と否定したというが、代表は「メッセージが送られている以上、疑惑を晴らしてくれないと、お付き合いは厳しい」などとして、「生の絹」納入を取りやめにしてしまった。
ビジネスの相手に、反社会的組織との付き合いがあれば、大きな問題があることは言うまでもない。そのため、梅澤さんは、代表の決断を責める気はまったくないという。
「むしろご迷惑をおかけしてしまったことに申し訳なく思っております」(梅澤さん)
だが、梅澤さんが新店で自らのこだわりを実現するためには、「生の絹」がどうしても必要だった。
「粉の絹を練りこんだものもありますが、粉と生では圧倒的に違いがあって、生の絹は本当に絹のような滑らかさな口当たりが生まれます。生の絹は現在、この業者のほかでは手に入りません」(梅澤さん)次ページは:男性の言い分…「メッセージは善意で送ったんです」前へ12次へ1/2ページ