広島市現代美術館、2023年3月に再開館 ヒロシマ賞作家作公開へ
1989年に開館した同館は国内初の公立現代美術館。黒川紀章の設計で地上2階、地下2階建て。老朽化のため2020年12月から休館し、改修を進めてきた。
改修では照明を全てLED化し、屋根の張り替えや排水設備の更新を行った。バリアフリートイレやベビールームも新設し利便性を高め、利用客増を図る。エントランス付近で約200平方メートルを増築し、軽食ができるカフェとワークショップなどが催せる多目的スペースを設ける。
同館ではリニューアルオープンに合わせ、記念展「Before/After」を開催する。広島市が世界の恒久平和を願う心を表現した芸術家に贈ろうと1989年に創設した「ヒロシマ賞」を2005年に受賞した米国の芸術家、シリン・ネシャットの映像作品などを公開する予定。広報担当の岩本史緒さん(48)は「工事は9割方完成した。多くの人に気軽に来てもらえるよう、これから展示やショップの内容を職員一丸で考えていきたい」と話している。