本因坊11連覇へ、井山が先勝
井山本因坊と一力棋聖は昨秋の名人戦七番勝負、今年3月に決着した棋聖戦七番勝負でも対決している。持ち時間がそれぞれ8時間ある2日制の挑戦手合が、3カード続けて同じ顔合わせになるのは、昭和55年に現行の七大タイトル制が定まって以降、初めて。
最終第7局までもつれた昨年の名人戦を防衛した際、井山は「一力さんは成長著しく、もっとも大変な戦いになることは覚悟していた。見つかった課題に向き合い、レベルアップできれば」と話していた。
一方、棋聖初奪取を果たした一力は「棋聖戦は大変な碁ばかりだったが、自分の持っている力は出し切れた。本因坊戦でもいい結果が残せるように頑張りたい」と決意を述べていた。
七大タイトル戦での両者は、平成28年の天元戦で初めて対局してから、のべ5つの棋戦でいずれも井山が勝利。令和2年の天元戦 で、一力が初めて井山からタイトルを奪った。七大タイトル戦では10度目の対戦でここまで井山が7勝、一力2勝だ。