名古屋テレビ塔、重要文化財に新指定。内藤多仲が最初に手がけたテレビ塔
名古屋テレビ塔は昭和29年竣工。高さは178.7メートルで、建設当時は日本一の一の高さを自立式鉄塔だ。設計したのは、通天閣や東京タワーの設計で知られる構造家で建築家の内藤多仲(ないとう・たちゅう)。名古屋テレビ塔は内藤が最初に手がけたテレビ塔であり、その意味からも歴史上の価値が高いとされる。
文化庁はこの名古屋テレビ塔を「当時一流の技術陣を擁して、耐風に関する実験や計算が行われ、また、わが国初のテレビ放送用集約電波鉄塔として技術的な価値も評価できる」としており、名古屋の戦後復興のシンボルとして重要文化財に新指定された。
なお、名古屋テレビ塔は2019年からの耐震改修工事を経て、2020年にリニューアル。内部には「ART×CRAFT×LOCAL」をテーマに掲げるアートホテル「THE
TOWER HOTEL NAGOYA」が開業しており、タワーの構造を堪能できる。