竹内栖鳳の大規模回顧展が京都市京セラ美術館で開催へ
12月3日。
明治期に画壇革新を目指していた栖鳳は、旧習を脱却した新たな日本画表現を模索するため西洋にも渡航。技術が円熟に達した大正・昭和期には、画壇の重鎮として第一線で活躍しながら多くの弟子を育成したことでも知られている。「写生」を重要視した抜群の筆力と、圧倒的な求心力で近代京都日本画の礎を築き上げた。
本展は、同館所蔵の重要文化財《絵になる最初》をはじめとする若手時代から円熟期までの代表作を集めて展示し、一堂にその画業を振り返るもの。ほかにも栖鳳の挑戦にフォーカスし、制作にまつわる写生や下絵、古画の模写など、様々な資料もあわせて展示する大規模な回顧展となるという。