修学旅行生が作品破壊 作者は破損状況にインスピレーション受け…発表した“新作”込めた思い【新潟発】
新潟・十日町市にある越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)。
齋藤正昂アナウンサー:
中学生によって壊された作品が展示されていた、こちらの部屋。暗い道を奥に進むと、同じ作者によって作られた新しい作品が展示されています
暗い部屋の中で展示されているのは、クワクボリョウタさんの作品「エントロピア」。実はこの作品…
クワクボリョウタさん:
ものが散乱する様子には、ある種の美しさがある。バラバラになった作品を片付けながら、そう感じてしまった
修学旅行中の中学生によって、展示されていた自身の作品が壊された様子に、クワクボリョウタさんがインスピレーションを受けて制作。
乱雑に置かれた鏡の破片が上から電球によって照らされることで、壁に秩序立ったモザイク模様を映し出すこの作品。一度は失われた秩序が再び並び直されることで、新しい秩序が形づくられることを表現したという。
作品を鑑賞した人:
すべて芸術につながるのだと感じた
作品を鑑賞した人:
ネガティブな気持ちだけじゃなくて、ポジティブなほうに向いていくというところはすごくいいなと感動した
問題発覚後には、「悪い爪痕を残さないよう最善を尽くしたい」とコメントを発表していたクワクボさん。
この「エントロピア」の公開は終了しているが、クワクボさんは壊された作品「LOST#6」を再び制作。9月8日から公開されている。
(NST新潟総合テレビ)