〈筑波宇宙センター〉開設50年! 衛星やロケットの変遷を辿る。
9月12日は「宇宙の日」。30年前の1992年のこの日、宇宙飛行士(当時)の毛利衛が米国の「スペースシャトル・エンデバー号」に日本人科学者として初めて搭乗、宇宙へ飛び立った。これまで12名の日本人宇宙飛行士が誕生しているが、秋山豊寛以外全員の訓練を行った〈宇宙航空研究開発機構JAXA〉では、全国13の施設で見学を受け入れている。
中でも2022年で開設50周年を迎えた、宇宙開発の中枢である〈筑波宇宙センター〉内の「スペースドーム」では、ロケットエンジンや、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の実物大模型などを展示。日本の宇宙開発を進めてきたJAXAの歩みを、分野ごとに紹介する。
かまぼこ形のドームに足を踏み入れると、正面に地球が出現。100万分の1スケールの青い惑星を目前に、宇宙への憧れが高まる。順路を進むと、技術試験衛星「きく」シリーズが展示されている。1975年から2006年にかけての打ち上げを通じて、現在の衛星開発の基礎が固められたという。
宇宙飛行士に象徴される有人宇宙開発部門のエリアでは、ISS「きぼう」日本実験棟の実物大模型が大迫力。実際に内部に足を踏み入れ、実験機器などに囲まれた無重力環境をイメージできる。
ちなみに、次に「きぼう」に滞在する日本人宇宙飛行士は、9月29日以降に打ち上げ予定のスペースX社「クルードラゴン宇宙船」運用5号機に搭乗する若田光一だ。
現在、種子島宇宙センターなどから打ち上げられている国産ロケットの歴史も、初の「ペンシルロケット」から次期主力「H3ロケット」まで70年近い歴史を模型で辿れる。さらに実機の「H-IIロケット」を屋外の「ロケット広場」に展示。記念撮影もお忘れなく!
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1972年開設。一般向けには展示施設「スペースドーム」と企画展示室「プラネットキューブ」(ショップ併設)を公開。●茨城県つくば市千現2-1-1。10時~17時。不定休。無料。