京都・祇園祭、宵々山は歩行者天国28万人…「はんなりポリス」柔らか口調で誘導
コロナ禍による制限がなくなった今年は、山鉾への搭乗が解禁されるなど4年ぶりに本来の形に戻った。四条通周辺では、「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)が響く中、駒形提灯(ちょうちん)に明かりがともり、祭りの風情を盛り上げた。この日の京都市の最高気温は34・1度。日没後も厳しい暑さだったが、浴衣姿の女性らが山鉾を眺めながら、そぞろ歩く姿も見られた。
車上から見物客らを誘導する女性警察官が初めて配置された。祭りの風情を損なわないように配慮した“はんなりポリス”を心がけ、柔らかな口調で注意を呼びかけた。
雑踏事故を防ぐため、京都府警は、市中心部が午後6時から歩行者天国となる前祭の宵々山と宵山(16日)で、四条通と 烏丸(からすま)通の交差点に警察官を乗せた車両の配置を決めた。
歩行者天国は大勢の人であふれた。お囃子がやんだタイミングに合わせ、女性警察官が「混雑しています。立ち止まらず、ゆっくりお進みください」と日本語と英語で穏やかな口調で案内していた。
京都市の大学2年の男性(19)は「丁寧な言葉遣いで誘導してくれるので、安心感がある」と話していた。