ファッションデザイナー・三宅一生が84歳で逝去。「イッセイ・ミヤケ」で衣服デザイン文化の発展に貢献
三宅は1938年広島県生まれ。1970年に「三宅デザイン事務所」を設立し、71年にブランド「イッセイミヤケ」をスタート。そのコンセプトは「一枚の布」と身体の関係性の追求することだった。一枚の布をできるだけそのままに、身体の動きに呼応する衣服を提示。一般的な身体の輪郭に沿って布を裁断縫製する制作方法とは異なる服づくりを行った。
展覧会も数多く行われてきており、88年には装飾美術館(パリ)で「Issey Miyake A-
ŪN」、98年からはカルティエ現代美術財団(パリ)、エース・ギャラリー(ニューヨーク)を経て、東京都現代美術館へと巡回した「ISSEY MIYAKE
MAKING THINGS」展(東京では「三宅一生展 ISSEY MIYAKE Making
Things」)が開催。近年では16年に国立新美術館(東京)で「MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事」が開催された。
つねに革新の仕事を追求した三宅は、2007年に社内でReality
Lab.を立ち上げ、21世紀の課題に応えるべく、衣服デザインの可能性を探り続けるなど精力的に活動してきた。