1年生記者が挑む!京都検定 ~太田記者② 講習会前編 コツは関連付けて覚えること
平日は京都検定の勉強をする暇もないだろうから、集中して学んできたらいいよ-。そんな気遣いだと分かったが、「貴重な休日だからゆっくり寝ようと思っていたのに」と心のどこかで思いつつ、京都商工会議所(京都市下京区)で13日に開かれた3級の試験対策講習会に、相棒の木下倫太朗記者と足を運んだ。
講習会の目的は試験問題の90%以上が出題される公式テキストを徹底的に読み込むコツを知ること。会場を見渡すと、午前10時~午後5時という長丁場にもかかわらず50人超が参加し、検定に臨む意識の高さがうかがえた。
講師は、検定の出題傾向を熟知する岩上力(つとむ)さん。京都の歴史や社寺、祭り、京ことばなどの要点を記したレジュメが配られ、始まった講習会で繰り返し強調されたのは「一つの事柄ではなく、関連付けて覚える」ということだ。
例えば、テキストにある「金閣寺(鹿苑寺)」といった名称だけを機械的に覚えようとするのではなく、足利義満が創建し、北山文化が繁栄した-などの周辺情報を一緒に覚えるという暗記法だ。出題範囲が広い京都検定は、丸暗記では太刀打ちできない。知識をいろいろな方向にリンクさせ、総合的に理解することが必要なのだという。
ただ、岩上さんは「まず興味のあるところから勉強することが大事」とも。私は正直、神社仏閣を覚えるのは苦手だが、自炊の経験から京野菜に関心があり、取材の縁で市内の寺で精進料理をいただいたこともある。まずは自分が関心のある京料理など生活や行事の分野から取り組み、苦手意識をなくしていこうと決めた。(太田優)
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おおた・ゆう 平成12年生まれ。兵庫県出身。県内の大学で国際政治などを学んだ。趣味は5歳から始めたピアノ演奏で、ショパンの「ノクターン」が十八番。実家で飼っているオスの柴犬「ポチ」が大好きだが、会えない期間が長いためシバイヌカフェに立ち寄り癒やされている。京都市内の神社仏閣を巡り、最近始めた御朱印集めは、目の前で書かれる見事な文字にいつも驚かされている。