宇都宮アンテナショップ「宮カフェ」今月末で閉店
宮カフェは、宇都宮市の魅力を発信する場として平成21年11月、同市中心部のオリオン通りにある市民広場「オリオンスクエア」の向かい側にオープン。運営主体は市や観光・まちづくり団体などでつくる「宇都宮ブランド推進協議会」で、管理運営は民間事業者に委託している。
現在、管理運営しているのはファーマーズ・フォレスト(同市新里町)とオリオン通り商店街振興組合の共同事業体。1階にはカフェのほか地場産農産物や加工品、スイーツ、地元プロスポーツチームのグッズなどを販売する売店があり、2階では一昨年から、ビアバー「宮のクラフト酒場」が営業している。
以前はパブリックビューイングやジャズライブをはじめとするイベントなども開かれ、年間来店者数は平均20万人、ピーク時で25万人にも上ったが、新型コロナ禍で直近2年間は平均5万6千人に減少していた。
契約期間の終了に伴い、同協議会では次期委託事業者の選定のため、今年1月に公募型プロポーザルを実施。2月後半まで待ったが応募がなかった。募集期間を延長しても応募が見込めないとして現店舗を閉店することを決めた。
当面は他事業者とも連携して魅力発信の場、機会の確保に取り組みながら、今後に向けて新たな事業展開を図るとしている。(松沢真美)