独自の手法で「写真が光を放つ」、被写体から感じた輝きを視覚的に表現したメキシコの若き写真家
写真家のヤエル・マルティネスがホセフィナ・プルデンテ・カスタニェーダにそう頼んだのは、彼女が収録スタジオとして使っているニューヨーク市ブルックリンにある教会でだった。カスタニェーダはメキシコのゲレロ州出身の移民で、現在は同州の先住民ミシュテカの言語の一つ、トゥーン・サビ語で番組を放送している。彼女はまた、法廷で通訳の仕事もする。トゥーン・サビ語、スペイン語、英語の通訳だ。カスタニェーダに初めて会ったとき、この女性は力と光、そして闇をもち合わせている、とマルティネスは思った。それはまさに、彼が伝えたいものだった。