『小籔千豊 “潰し” の声も…新喜劇「座長勇退」騒動の真相を池乃めだかに直撃「煙たい人もいたやろな」』へのみんなの感想まとめ
【画像あり】「小籔はものすごい戦った」……本誌の直撃に応じる池乃めだか
1月14日に自身のインスタグラムにこう綴った小籔千豊(48)。12月29日には、大ベテランの間寛平(72)が、吉本新喜劇で初のゼネラルマネージャー(GM)に就任するというニュースを「サンスポ」が報じたばかりだった。
小籔、川畑泰史(54)、酒井藍(35)、すっちー(49)の4座長体制を取ってきた吉本新喜劇。今回、その上に寛平を据え、活性化を図る狙いだという。小籔の “勇退” は、その矢先の発表だった。ある吉本関係者が事情を語る。
「あの書き込みは、小籔さんが会社に無断でやったんです。文章を読むと、小籔さんは突然の発表であることを隠していません。感謝や寂しさを伝える形を取っていますが、相当怒っていたんだと思います」
これについて吉本興業の広報は、「インスタグラムでの勇退発表については、弊社内での事前打ち合わせや発表スケジュールの共有などがおこなわれたうえでのことです」と、小籔の “無断発表” を否定するが、前出の関係者は発表に至る経緯をこう話す。
「近年、会社は新喜劇での小籔さんの振舞いを制御できなくなっていたのです。GMポストは、小籔さんを “潰す” ための、上層部の発案です。小籔さんにも事前に説明はありましたが、『サンスポ』の報道に “意図” を読み取り態度を硬化。今回の “自爆テロ” となったのです」
なぜ新喜劇のなかで、小籔の存在が肥大していったのか。経緯を語るうえで、老人に扮した「茂造」キャラで絶大な人気を誇った元座長の辻本茂雄(57)の存在は避けて通れない。ある劇場関係者が語る。
「小籔さんは台本や配役、演出などへのこだわりが非常に強く、自身のグッズについても、何度でも試作品を出させます。辻本さんも同じでした」
辻本もまた、吉本の経営陣やスタッフにとっては扱いにくい芸人の一人だった。
「辻本さんには新喜劇を引っ張っているという自負があり、若い座員にも厳しく接していました。2019年に辻本さんが座長を退いたのは、小籔さんが『辻本さんがいるとやりにくいねん』と会社に訴えたことがきっかけでした」(同前)
ある芸人が語る。
「コロナ禍になる前は、吉本は旅行会社と提携して、なんばグランド花月(NGK)の公演観賞を含むツアーを組んでいましたが、座長が辻本さんのときがいちばん喜ばれたそうです。それでも座長を降ろされるというのは、よほどのことがあったんでしょうね」
新喜劇担当の役員にはキャスティングの決定権があり、意見を言う芸人はほぼいない。しかし小籔は、躊躇せず不満をぶつけていたという。
「会社の指示を聞かず、小籔さんを頼る座員が増え、陰で “小籔劇団” といわれていました。一方で小籔さんは、稽古中はテレビでも見られる “毒舌王” ぶりで、先輩芸人にも辛辣な言葉を飛ばすことがあります」(前出・吉本関係者)
虫の居所によっては、腹を立てる先輩芸人もいたという。
「不満を直接ぶつけられる劇場社員や池乃めだかさん(78)など、ベテラン座員から苦情が上層部に届くようになったのも、GMポストが設けられた理由です」(前出・吉本関係者)
150cm足らずの身長がトレードマークで、55年超の芸歴を持つ池乃。寛平とは今も、舞台上で30分以上絡むこともある名コンビだ。客演する劇場に入る池乃を直撃した。
ーー小籔さんの仕事ぶりは。
「“信念の男” やなあと。会社へね、俺やったら言わんようなことでも、自分がおかしいと思ったら、自分を出して。よう戦ったなと思うけどね」
ーー勇退は経営陣の意向か。
「それはわからんな。(そういう話が)出てきても、おかしないようなこともあるかもわからんねぇ」
そして、小籔が座員から慕われていたかを聞くと、池乃はニヤリと笑い、こう語った。
「と思いますよ。……煙たい人もおったやろうけどね」
池乃にとって、小籔は煙たい存在ではなかったのか、と問うと「はい」と、どちらとも取れる返答があった。
同日、公演を終えた小籔にも、座長勇退について聞いた。
「僕の代わりに、誰かが頑張ってくれると思っています」
とひと言述べて事務所へと戻っていった。満面の笑みは、吹っ切れた思いからか、それともーー。週刊FLASH 2021年2月8日