「スギコダマ」見て触れてかいで 古里・佐賀の木で古里にオブジェ
「スギコダマ」は、有馬さんが「杉を削り、生命の力と人間と自然の関わりを感じながら作る」シリーズ作品。今回は「古里の木で古里に作品が作れる」と取り組むことにし、材料となる杉の木探しから始めた。
知人のデザイナーの紹介で見つけた佐賀市富士町の杉林の大木に一目ぼれ。「樹齢約150年。高さは20メートルほどあった」。2022年8月の伐採に立ち会い、9月から制作に入った。「杉の木があった風景を自分の目で見ており、人が植え、木が育ったこと、昔の人の生活などを思い浮かべながら作り上げた」
メインの作品は長さ約2メートル、幅約1メートル。白い部分と赤みがかった部分が独特の模様をなす。1階の吹き抜けの階段そばに展示されている。まっすぐ立つ大木をイメージさせる場所だ。他に小型のスギコダマが三つある。
また、アリーナ建設前にその場所に立っていた松の木で作った「マツコダマ」や、エノキで作った作品もある。有馬さんは「人が何を感じてくれるか楽しみ。想像がいろいろと膨らんでくれるとうれしい」と話している。
◇バスケの試合も
SAGAアリーナでは6日、バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)西地区の佐賀バルーナーズが、1部昇格を懸けたプレーオフの初戦に挑んだ。【西脇真一】