戦没者遺族ら100人追悼 埼玉県護国神社でみたま祭
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年とほぼ同規模で開催した。
式典では祝詞が奏上された後、参列者たちが黙禱(もくとう)した。式典後にも境内で祈りをささげる参拝者の姿も見受けられた。長女とともに参拝した久喜市の30代女性は「ご先祖様や戦争で亡くなった人たちがいて今の自分がいる。子供にも何かを感じ取ってもらいたい」と話した。
元飯能市長で、県護国神社奉賛会会長の沢辺瀞一さん(83)は「今年も無事に開催できてよかった。終戦から78年の年月が過ぎたが、ご英霊の犠牲を無駄にしないために、これからも追悼の輪を広げていきたい」と強調した。
ロシアによるウクライナ侵攻などを念頭に、日本の安全保障環境について言及し、「二度と戦争の惨禍に巻き込まれないために、防衛力を強化していく必要がある」とも語った。