『自殺した兵庫県警の機動隊員 「パワハラが原因」と両親が訴えた裁判 上司は「パワハラはなかった」』へのユーザーの意見まとめ
2015年、職場の寮で自殺した兵庫県警の元機動隊員・木戸大地さん(当時24)。
人命救助用のロープで首を吊っていました。
【木戸大地さんの父・一仁さん】
「今の機動隊に入って、職場が腐りきっとると、泣きながら1回だけ愚痴をこぼしましたね」
大地さんの所属隊では同じ時期に別の隊員も自殺していて、職場でのパワーハラスメントを疑った両親は警察に調査を依頼。
県警はのべ128人に聞き取り調査を行い、2015年12月に「パワハラと認めるほどの過酷なものはなく、自殺の原因は特定できない」と結論づけました。
【父・一仁さん】
「大地を死に追い込むような出来事は何もなかったのか。これだけ見せられて128人に対する聞き取りの調査の結果ですと言われても、信用できない」
【記者】
「真っ黒ですよね」
調査報告書は、ほとんどが黒塗りでした。大地さんは機動隊の先輩・A隊員に遺書を残していました。
「あなたの思い描いた通りになって、よかったですね」
A隊員は大地さんが自殺する直前、試験でカンニングをしたと問い詰め、否定する大地さんにミスの一覧表の作成を求め何度も提出させていました。大地さんの自殺後、兵庫県警が隊員に行った聞き取り調査では、A隊員によるパワハラ・いじめがあったと約40人が回答、そのうち数名は自殺の原因がA隊員だと答えました。
本当にパワハラはなかったのか。
両親は2017年、県を相手に裁判を起こします。そして14日、神戸地裁で行われた裁判で、A隊員と当時の上司が証人として出廷しました。
A隊員は大地さんを厳しく叱責したことは認めましたが、何度もミスを繰り返すので危機意識を持たせるためだったと主張。ミス一覧表の作成を命じたのは大地さんだけで、機動隊の中で共有しミスを認識させることで注意喚起ができると思ったと述べました。
ーーQ:パワハラはなかったか?
【A隊員】
「…」
ーーQ:大地さんが亡くなったことについて、どう思うか?
【A隊員】
「…」
息子の無念を晴らすため、闘い続けた6年間。ようやくA隊員の口から真実を聞く日になるはずでした。
【父・一仁さん】
「原稿を読んでいるようで中身も何もない、私たちに訴えることが何もない。逆にむなしい1日となりました」
本当にパワハラはなかったのか。結審は2022年の3月です。関西テレビ