藤井聡太七冠が8冠の挑戦権 王座戦五番勝負進出決める
全8冠のうち、7つを独占する藤井七冠にとり、王座は残る最後のタイトル。前人未到の全8冠独占を懸けた永瀬王座との王座戦五番勝負は31日、神奈川県秦野市で開幕する。
平成29年に叡王戦がタイトル戦に昇格して八大タイトル制になり、全8冠独占が達成されれば史上初めて。七大タイトル時代の8年に羽生善治九段(52)が全7冠独占を達成し、今年6月に藤井七冠が史上2人目の7冠に到達した。
藤井七冠は令和2年、ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)で初タイトルを獲得して以来、参加する全てのタイトル戦を制しており、獲得数は通算16期(歴代7位)に上る。8冠達成には現在行われている王位戦七番勝負で防衛に成功しなければならないが、現在3勝0敗で防衛まであと1勝に迫っている。
藤井七冠は終局後、王座戦挑戦について「王座戦でここ数年結果を出せてなかったので挑戦はうれしい」と語り、8冠独占の可能性について「王位戦が継続中で意識することはないが、挑戦できるのは貴重な機会。全力を尽くしたい」と話した。