洋画家・野見山暁治さんは「書き尽くせない魅力持った人」…お別れ会で友人「大きな寂しさ」
会場には、福岡県糸島市のアトリエで描かれた、絶筆の油彩画が飾られた。80号(縦112センチ、横145・5センチ)の画面いっぱいの緑に力強い線が走り、最後まで現役の画家だったことを印象づけた。参列者は、アトリエ近くの海辺を散策する野見山さんの遺影に献花し、しのんでいた。
60年来の交友があった洋画家の入江観さん(88)は「語ったり書いたりし尽くせない魅力を持った人。残された私たちは大きな寂しさをどうやって埋めていけばよいか。それぞれの野見山さんを大事にしていただきたい」などとあいさつし、悼んだ。