アフリカ系初の最高位誕生 パリ・オペラ座バレエ団
2020年に米国で起きた黒人男性暴行死事件で世界に広がった人種差別反対運動は「白人の世界」と指摘されてきたオペラ座にも波紋を広げた。所属するバレエダンサーらが人種差別撲滅を訴える声明文を作成し、ディオップさんは発起人の一人だった。
セネガル出身の父とフランス人の母の間に生まれたディオップさんは12年からオペラ座のバレエ学校で学び、18年に入団。有望な若手として注目され、エトワールの前の1ランクを飛び越す前例の少ない昇格となった。ツアー先のソウルで11日の公演後に任命された。
パリ・オペラ座バレエ団のエトワールはこれで計18人。今月2日に日本人のオニール八菜さんら2人のダンサーがエトワールに昇格した。