G7大阪・堺貿易大臣会合を前にフランス総領事が特別授業 知事「世界へ羽ばたけ」
会場のホールには2、3年生約240人が集まった。セレモニーでは生徒らが英語やフランス語で歓迎の言葉を伝えたり、バトントワリング部が演技を披露したりした。
続いて、同行した吉村洋文知事とトークセッションが行われ、イルマン総領事が「日本は自然とのつながりが深い国なのに、プラスチックが多く使われていることに驚いた」と印象を述べた。これを受け、吉村知事は「世界ではプラスチックが使われないのが当たり前になっている。日本だけではわからない、世界の動きを知って羽ばたいてもらいたい」と生徒らへ呼びかけた。
特別授業では、イルマン総領事がフランスで日本の漫画が人気となっていることなどを説明。生徒らも積極的に質問していた。
3年の女子生徒(14)は「フランスが多様性を認める社会という説明が印象に残った」。また、セレモニーでフランス語を披露した3年の女子生徒(15)は「フランス語を初めて習い言葉への興味がわいた」と話した。
この日、特別授業は堺市内の中学校でも実施。府と堺市などでつくるG7貿易大臣会合大阪・堺推進協力協議会が今後、各国の領事館関係者を招き、泉州・南河内の小中学校を中心に計15回程度開く予定という。