『もはや“グラドル”は死語? 登竜門としてのグラビアの価値は今もあるのか』へのユーザーの意見まとめ
【貴重写真】女医コスプレで圧巻のスタイルを披露した小池栄子
■“巨乳ブーム”の先駆け小池栄子、MEGUMIの活躍とイエローキャブの功績
「グラビアアイドル」は和製英語。主に、雑誌のグラビアページやポスター、写真集などで活躍するタレントを指す言葉として作られた。その第一号が1975年に一斉を風靡したアグネス・ラム。日本人では榊原郁恵が初代巨乳アイドルといわれている。そもそもグラビアタレント活動は、芸能界において新人の知名度を向上させるためのステップの一つであった。だがここからさらに強固な“グラビアアイドル”ブームを作り、グラドル→バラエティ番組→女優という“道筋”をより明確に築いた事務所がある。
それが“巨乳ブーム”の立役者である芸能事務所「イエローキャプ」だ。所属タレントにはかとうれいこ、細川ふみえ、雛形あきこ、小池栄子、MEGUMIなどがおり、90年代に、グラビアにとどまらず、バラエティ番組を席巻する現象が起きた。当時は、人気が出たら「服を着せてゆく」という手法を取っており、小池栄子やMEGUMIはいまや演技派女優に。セクシーな前屈姿勢、通称・雛ポーズで話題だった雛形あきこはフジテレビの『めちゃ×2 イケてるッ!』(フジテレビ系)へのレギュラー獲得により、一気にお茶の間での認知度を増した。
「ですが世間はすぐに巨乳に飽きてしまう。ここで登場したのが優香さん」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。「グラドルとしては元祖癒やし系であり、その“グラドルっぽくなさ”(=巨乳orセクシー系ではない)が売りでした。その後、井川遥さん、乙葉さんなどにその系統が受け継がれていきます。その後、小倉優子さん、若槻千夏さん、現役女子大生だった眞鍋かをりさんの登場でグラビア界はレッドオーシャン化。可愛い系、知性派、美乳系など多様化していき、2000年代は群雄割拠の時代を迎えます」(同氏)
当時、主戦場だった紙雑誌は『FRIDAY』(講談社)、『FLASH』(光文社)、『FOCUS』(新潮社※2001年休刊)、『週刊ヤングマガジン』(講談社)、『週刊プレイボーイ』(集英社)、『EX大衆』(双葉社)など。今や人気主演女優である綾瀬はるかもデビュー当時は主戦場としていた。次ページは:■アイドリング!!! が芸人並みにバラエティもできるアイドルの礎を構築前へ123次へ1/3ページ