大岩オスカールが見せる「円環=ring」。アートフロントギャラリーで2年ぶりの個展が開催
Ring」が、東京・代官山のアートフロントギャラリーで開催される。会期は4月21日~5月28日。
大岩オスカールは1965年サンパウロ生まれ。89年にサンパウロ大学建築都市学部を卒業後、91年には来日し、約10年の滞在を経て、2002年からはニューヨークを拠点に活動を行ってきた。日本では2008年から09年にかけて東京都現代美術館、福島県立美術館、高松市美術館を巡回した「大岩オスカール
夢みる世界」を開催。19年には約10年ぶりとなる大規模個展「光をめざす旅」を金沢21世紀美術館で開催した。
大岩は21年に、1920年代から現代までの時空間を選び、「もしこの時代に生きていたら」という自分をとりまく環境をテーマに油彩と3D映像で表現したシリーズを発表した。アートフロントギャラリーでは21年以来2年ぶりとなる本展では、これまでに描かれた作品の風景を切り取りコラージュし、その中央部を流れる河や道を思わせる「擬魚化」されたうねりが、異なる時間をつなぎ合わせる。さらにはこの河が空間の中でつながる「円環=ring」作品も発表されるという。またギャラリーの第二室は、河にちなんだ近作で構成される予定だ。