名古屋城で杉戸絵、初公開 国重文、狩野派の花鳥画30点
初公開されたのは同じ杉戸の表裏に描かれた「麝香猫(じゃこうねこ)図杉戸絵」「竹虎(ちくこ)図杉戸絵」など約30点。名古屋城は戦時下の空襲で全焼したが、杉戸絵は直前に取り外されて焼失を免れた。
主催する名古屋城調査研究センターの朝日美砂子学芸員は「絵の素晴らしさはもちろん、黒漆や金蒔絵(まきえ)を施した枠や杉戸絵の構造など、空間の一部として感じてもらいたい」と話す。
開館は午前9時~午後4時半。名古屋城の観覧料(大人500円、中学生以下無料)が必要。【山田泰生】