農村版万博「秋田県種苗交換会」が今年は大仙市で開催
優良産品の出品数は、新型コロナウイルス感染防止対策で展示間隔を広くとるため、コロナ禍前の2000点規模より少ない約1300点に抑える。ただ、関連イベントは種類も規模もコロナ禍前を上回る規模になるという。
会見した斉藤一志会長は「6月の低温やその後の日照不足、記録的大雨という悪条件を克服して、今年もすばらしい農産品が出展されるだろう。関連行事では農業機械化ショーも3年ぶりに開催できることになった」と期待を示す。
明治11年から戦時中も途切れることなく毎年続く種苗交換会は、今回で145回目。大仙市の大曲体育館・武道館を中心に市内4会場で開催し、会場間をシャトルバスで結ぶ。
ドローンや自動運転など最新技術の農業機械化ショーには45社が出展するほか、地場産品やご当地グルメの販売、農業をテーマにした談話会、「音と踊りフェスタ~だいせん歌謡祭2022」、「『農業と食』活性化シンポジウム」や健康関連イベントなどが開かれる。
また、秋田の新品種米「サキホコレ」のデビューイベントとして、県が29日にサキホレのおにぎり無料配布、30日にサキホコレ音頭に合わせた踊りの優勝決定戦を行う。
コロナ禍が収束しない中での開催ながら、こうした活発なイベント開催もあって、JA秋田中央会では期間中の来場者を「コロナ禍前の80万人以上に回復させたい」という。