川上未映子さん長編小説「ヘブン」、英ブッカー国際賞候補に 2022-04-07 英国の権威ある文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門である「ブッカー国際賞」のショートリスト(最終候補)が7日発表され、川上未映子さん(45)の長編小説「ヘヴン」がノミネートされた。日本の作家の作品が最終候補に入るのは、2020年の小川洋子さんの「密(ひそ)やかな結晶」に続いて2作目で、受賞すれば初となる。受賞作は5月26日に発表予定。 川上さんは大阪府出身。「ヘヴン」は、いじめを受けている男子中学生の視点で、生きる意味や善悪の根源を問う小説。09年に講談社から刊行され、芸術選奨文部科学大臣新人賞と紫式部文学賞を受賞。21年に英訳された。【関雄輔】