『「ナチ発言」抗議で今回も露呈した、維新の「ヘタレ」ぶり』へのみんなの感想まとめ
これはいささか不思議だ。
これまで、維新の会及びその創始者(の一人)である橋下徹氏には、石原慎太郎氏などから「若い頃のヒトラーのようだ」との”称賛”が送られてきた。その点について、橋下氏や維新の会がなんらかの抗議をなしたとはついぞ聞かない。
また、当の橋下氏自身も、かつて民主党政権が2009年の衆院選マニフェストに盛り込まなかった消費税増税を目指す方針を決めたときに、「今回の話は完全な白紙委任で、ヒトラーの全権委任法以上だ」と批判したことさえある。(参照:2012年6月23日東京新聞インターネット・アーカイブより)
いや、それどころか維新の会の足立議員などはかつて自ら“日本の政党をナチス呼ばわりする輩にナチス呼ばわりされるということは、やっぱり維新は素晴らしいということを証明している、私はいつも、そう思っています“とツイートするほど、「ナチ」っぷりを発揮してきた。
これほどまでに、自らをナチに例えられたことを喜び、また自らナチになぞらえてきた政治集団が、一度、菅直人氏から「ヒトラーを想起させる」と言われた途端、激昂している。おそらく維新の会は、「何が語られるか」ではなく「誰で語るか」でしか考えられない、頭の能力が微弱な人々なのだろう。立憲民主は「芋を引く」必要などない ともあれ、菅直人氏の発言は、日本を代表するファシスト集団、維新の会を刺激した。
その激昂ぶりは実に凄まじい。産経新聞の記事によれば、「立民が逃げ回るならば党本部に乗り込む。維新を怒らせたらどうなるか徹底的に思い知らせる」とまで語るほどだ。
こうなると、芋をひく……、失敬。書く対象が下世話な手段であるため俗な言葉を使ってしまった。書き直す。……ケツを割る……これでもいかんな。もとい、弱腰になるのが、立憲民主党の悪いところ。
近い事例では、蓮舫氏の「二重国籍問題」などなんの問題もない(そもそも立候補の段階で選管に戸籍謄本を出しているのだからなんの問題もないではないか)話で、党を割るような騒ぎになったような人々である。「面前のヤカラによる口汚い抗議」に弱腰になることそのものが、ヤカラへの加担、いや、日本の土着レイシズムや全体主義への流れへの加担になることを知らずに大人になってしまった、良い意味では「人の良い」悪い意味では「ど根性のない」人々であるから、今回も、悪い癖が出てしまった。
逢坂誠二代表代行は、「個人的には不適切だと思う」と余計な発言をし、また、馬淵国対委員長などは「内容は不適切。謝罪は議員本人の判断」などと、相手側につけ込む隙を与えるような実に不用意な発言をしている。これでは、立憲民主党が2017年に集めたような「日本の自由と民主主義を守る政治勢力としての期待」を、再び手に入れることなど、不可能だろう。
おそらく、この週末にかけて、西村智奈美幹事長もしくは泉健太党代表から、党としての最終的な判断が党内外に発表されるのであろうが、これでは先が思いやられる。
立憲民主党は何もつべこべいう必要などなかったのである。次ページは:「党本部に乗り込む」? いや、馬場共同代表の隣の部屋……前へ12次へ1/2ページ