珍しい小学生向け圃場整備事業の体験授業 岩手県金ケ崎町
この体験授業は永岡小学校近くの県営ほ場整備を請け負う建設会社、横沢工業所の加藤新一社長が、母校の児童たちにほ場整備と工事を請け負う建設業に興味を持ってもらおうと提案したのがきっかけ。
金ケ崎町は県内陸中南部の穀倉地帯にある。永岡小学校は児童の保護者を学校に招いてその職業について解説してもらう授業に積極的で、加藤社長の提案を受けた県南広域振興局農政部の調整で実現した。
稲作を学ぶ小学生の体験授業は田植えや稲刈りが多く、ほ場整備を扱う授業はほとんど例がない。ところが、ほ場を1枚30~50アールに拡、大型機械導入を可能にするほ場整備はコスト削減に不可欠となっている。
両親が大工とカメラマンという6年生の若狭来希(らいき)さん(11)は「田んぼを作るのがこんなに大変なんだと初めて知った」、祖父母がコメ農家の高橋奏介さん(11)は「初めて仕組みがはっきり分かった」と話し、竹林直美副校長は「子供たちにとり、とても貴重な体験になりました」と振り返っていた。