チームラボが6年ぶりに青森登場。青森県美で春の訪れをアートで感じる展覧会開催
─青森 春に芽吹く光─」が開催される。
青森県では昨年、八戸市美術館がリニューアルオープン。県内5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学
国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、十和田市現代美術館)では、アートを核に美術館と周辺地域をつなぐ、「5館が五感を刺激する―AOMORI
GOKAN」プロジェクトを始動
している。本展は、青森県がアートの新しい芽吹きの地となることを期待すると同時にこのアートの芽を、新たな観光コンテンツとして発信することを目的に開催するもの。
“Spring
Sprout”=“春の芽生え”をテーマにする本展は、アート集団「チームラボ」、十和田ゆかりのアーティスト・山本修路、さらに青森県の民俗芸能の撮り下ろし映像展示で展示を構成する。
青森県で6年ぶりの展示となるチームラボは、《憑依する炎》《生命は生命の力で生きているⅡ》《不可逆の世界》《Matter is
Void》《小人が住まう宇宙の窓》《我々の中にある火花》の、初公開を含む6作品を展示。光や空間を使い、自然界の営みと呼応するようなデジタルアートを中心に、子供たちの好奇心を駆り立てるインタラクティブアートも見どころのひとつだ。
十和田市に拠点を持ち、県内を長年フィールドワークしてきた山本修路は、青森全土を青森県産の杉材で制作した6.2メートルx6.5メートルの巨大なジオラマ作品《青森県立体地形模型》を展示。県内の様々な場所で撮影した写真も映し、青森全土を体感できるだろう。
また、青森の季節や風土を彩る民俗芸能が集結。春の初めに災厄を祓う「下北の能舞」、春を呼び込む「八戸えんぶり」、疫病退散を祈る「津軽の獅子舞(獅子踊)」、自然の恵みに感謝する「南部の山伏神楽」の撮り下ろし映像を展示予定となっている。
デジタルアートからアナログ作品、そして民俗芸能と、時間軸と空間軸が交差した作品やパフォーマンスにより、青森の地で紡がれてきた歴史や風土を未来へつなぐ。