世界的ピアニスト牧村さんに迫った映画上映 「ビーイング・エリコ」、トークや演奏も 3月4日、神戸
牧村さんは2歳半からピアノを弾き始め、国際コンクールで数多くの受賞歴がある。三つ目の芸術大学卒業後、テーマを設定したうえで、ピアノ演奏を軸に舞台芸術などを織り交ぜる「コンサートパフォーマンス」という総合芸術分野を確立し、活動している。
映画は2017年から4カ国で撮影。牧村さんの日常を追う。喜怒哀楽に満ちたステージと自由奔放なオフの時間、支える仲間や引き込まれる観客、各国の風景を、情熱的なピアノの旋律を織り交ぜて描き出している。
日本のシーンでは、明石市の中崎公会堂での公演、明石公園での花見、市立天文科学館で東経135度日本標準時子午線を感じながら語る様子などが登場。作品は20年3月、コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭でコンペティション部門の大賞「ノルディックドキュメンタリー賞」を受賞した。
日本では昨年夏から、配給会社「アジアンドキュメンタリーズ」の動画配信サービスで視聴できるようになった。今回の上映会は、牧村さんの故郷であり、映画のクライマックスで登場する松方ホールでの開催にこだわったといい、「関西の若い音楽学生だった自分が、ピアノ協奏曲を初めて弾いた時の高揚感をいまだに思い出す場所。まさに原点回帰です」と話す。
トークショーには、映画にも登場する親友で、カンヌ国際映画祭での受賞やデンマークのLGBTQ文化賞ノミネートの経験があるパフォーマーの「ボー・ハーゲン・クラウセン/ラモーナ・マッチョ」さんがゲスト出演。コンサートでは、映画の中に登場する曲などを披露する。
牧村さんは「約75分の上映に加え、ラモーナ嬢とのトークショー、ピアノコンサートの三本立て。特別な180分を皆さまと楽しみたい」と話している。
午後2時開演。4千円、学生千円。Eriko Makimura&co.TEL080・3862・4400