岸田総理、文化庁京都移転祝賀の集いに出席。「新たな文化振興に取り組んでいきたい」
3月27日に京都の新庁舎で新たなスタートを切る文化庁。この移転は東京一極集中からの脱却を狙った「地方創生」の一貫として行われるもので、最終的に約7割の職員が京都を拠点とする(残る3割は東京)。
岸田総理は祝賀の集いで、「今回の移転を機に、京都を中心に新たな文化振興に取り組んでいきたい」と政府としての考えを改めて示すとともに、京都に文化財修理の拠点となる「国立文化財修理センター」を2030年度までに整備する方針を明言。これは、3月24日に閣議決定された「文化芸術推進基本計画(第2期)」のなかでも明記されており、同計画のなかでは「⽂化財保存技術の分野横断的な拠点、情報収集、調査研究、研修等の機能を有する」ものとされている。
2025年には大阪・関西万博も控える。政府としては今回の移転を契機に、京都から文化観光などを世界にアピールしていきたい考えだ。