【絶景+特別な体験が待つ宿】四国・九州・沖縄編
2020年3月オープン。日本版ウユニ湖とも呼ばれる父母ヶ浜からすぐの場所に建つ一棟貸しの宿。住宅建築の名手との呼び声も高い建築家・堀部安嗣が設計を手がけた。香川県の土を使った菊間瓦や焼杉などを用いた伝統的な外観に対し、内部はシンプルかつモダン。断熱・気密性を高めた室内は住み慣れた家のような心地よさを与えてくれる。家具や器、リネンも考え尽くされていて、保多織や讃岐漆器、張子虎といった香川の伝統工芸品がほどよく空間を彩る。暮らすように泊まりたい宿だ。
〈讃岐緑想〉 香川県三豊市仁尾町仁尾乙266-13 TEL 0875 82 3837(古木里庫)。全1棟。1~4名利用で1棟57,200円~。
2021年11月オープン。足摺宇和海国立公園内に建つ老舗旅館をリノベーションし、滞在型リゾートに再生。客室はすべて海に向かって開かれ、足摺岬のダイナミックな風景を眼下に見る。圧巻は、併設のレストラン〈Azzurrissimo〉の水盤の上に浮かぶデッキ。イタリアンとワインを味わいながら過ごせば、太平洋に浮かんでいるかのような浮遊感が体験できる。館内に飾られた土佐和紙のアートワークは、金箔砂子細工師の江上浩生と〈ubushina〉のコラボレーション。太平洋を一望できる温泉露天風呂も気持ちいい。
〈TheMana Village〉 高知県土佐清水市足摺岬783 TEL 0880 88 1111。全45室。朝食付き12,650円~。
2021年11月オープン。建築家・團紀彦が1999年に設計した国民宿舎を「暮れ、明ける」をコンセプトに全面リニューアル。グランピング施設〈Dot Glampingアシズリテルメ〉も新たに併設された。足摺岬の絶景に加え、緑と空の青に映える白い外壁と、印象的なエントランス、天窓から光が差し込む階段など建築的な見どころも多い。客室の中には、太平洋に沈む夕日を眺めながら、貸し切りでジャグジーやサウナを楽しめる部屋も。天然温泉も完備されており、リトリートを存分に味わえる。
〈アシズリテルメ〉 高知県土佐清水市足摺岬東畑1433-3 TEL 0880 88 0301。全25室。1室2名利用で2食付き34,400円~。