竜王戦対局会場の将棋めし、私の推しメニュー[山口恵梨子コラム]
竜王戦七番勝負は全国各地を巡って様々な場所で対局が行われます。現地で大盤解説会や前夜祭が行われることもあり、ファンのみなさんの中には、開催地に遠征して棋士を応援するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、今期の対局場所の中で、私がこれまでお仕事でうかがったことがある場所をピックアップして書いてみようと思います。
まず、第1局の開催地である東京・渋谷のセルリアンタワー能楽堂です。開幕局が開かれるのは6年連続6回目ということで、竜王戦ではすでにおなじみの場所ですが、私は昨年の第1局で、ABEMAプレミアムの現地リポートを担当しました。
注目ポイントとしては、対局場所が能楽堂の能舞台の上ということで、周囲に客席があることでしょうか。それゆえ、「竜王戦プレミアム」という特別観戦プログラムが用意されていて、時間を区切ってではありますが、ファンの方が対局を生で観戦することができます。ぴんと張りつめた対局中の空気を吸い、対局者の戦っている姿を目に焼き付けることができる、タイトル戦でも珍しい試みです。事前申し込み制ですでに申し込みは締め切られていますが、今年、当選された方々にはぜひ、至高の対局を楽しんでほしいです
そして昨年の現地リポートの仕事がほぼ食リポだったせいか(?)、これは強調したい!
ここは特にご飯がおいしいです。将棋めしって、結構量が多いのですが、私だけではなく、リポートを担当したほかの棋士たちも手が止まらなくなり、完食していました(笑)。
山口の推しメニューは、ガーデンキッチン「かるめら」で食べられる「特選かるめら黒印度カレー」と、日本料理「Japanese Cuisine 桜丘」の平日限定メニュー「胡麻鉄火丼」。カレーは藤井聡太竜王、羽生善治九段が過去に昼食で注文したことがあります。厳選された国産牛肉と小麦粉、玉ねぎをいため、ほかの野菜も加えてじっくり煮込み、完成までに1か月かかるシェフこだわりの逸品とのこと。厚切りお肉がほろほろでした。鉄火丼は豊島将之九段が過去に昼食で注文したメニューなのですが、ただの鉄火丼ではなく 出汁茶が共に出されるのがポイントで、まずはそのまま、そして締めにお茶漬けにして食べられるんですよね。ぜひ現地で召し上がってみてください!