世界遺産、飛鳥・藤原が優先候補 政府、彦根城は事前評価を活用
事前評価は今年から導入された。評価結果が出てから正式推薦するため、これまでの審査プロセスより時間がかかる。厳しい結果が出れば推薦可否の再考を迫られる可能性もある。
当面は事前評価を受けるかどうか選択でき、飛鳥・藤原は従来プロセスで推薦書を提出する方針。飛鳥宮跡や藤原宮跡、高松塚古墳などで構成するが、一部は国の文化財になっておらず、文化財指定に向けた取り組みが必要になる。このため本年度中の提出は間に合わないとの見方があり、推薦時期は流動的だ。一方、彦根城は事前評価の締め切りの今年9月15日までに関連書類を提出する方向。
現在日本の国内候補は飛鳥・藤原と彦根城を含め5件ある。