25年の生涯を駆け抜けた中園孔二の過去最大規模の個展。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催
中園は1989年神奈川県横浜市生まれ。2012年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業後、関東を拠点に制作活動を実施。2014年末には香川県の土地柄に惹かれて移住したが、2015年に瀬戸内海沖にて消息不明となり、25歳の若さで他界した。
おもな個展に「中園孔二展」(2013、小山登美夫ギャラリー、東京)、「中園孔二展 外縁―見てみたかった景色」(2018、横須賀美術館、神奈川)。おもなグループ展に「絵画の在りか」(2014、東京オペラシティ
アートギャラリー、東京)、「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」(2016、埼玉県立近代美術館、埼玉)、「Japanorama: A
new vision on art since 1970」(2017、ポンピドゥー・センター・メス、フランス)など。
中園は絵画を中⼼に彫刻、インスタレーションなど数多くの作品を生涯で制作。クレヨンや油絵具といった様々な画材を使用したほか、指で描く、チューブから直接キャンバスに絵具をつけるといった手法で、複数のレイヤーを画面につくり出した。
様々な表情を見せるその絵画は、中園の内的な意識から生まれ出たものであるとされている。中園はノートに次のような言葉を書き留めていたという。「ぼくが何か一つのものを見ている時、となりで一緒になって見てくれる誰かが必要なんだ」。
中園の最期の地である香川を舞台に、過去最大規模の個展として約200点の作品を一堂に紹介される。