切らない縫わない「結ぶだけ」で体を包む 風呂敷ファッションショー【新潟発】
新潟市中央区にある市の文化財に指定された「旧小澤家住宅」で展示されているのは、様々な色や柄がオシャレな風呂敷。
大嶋美樹子さん:
世界中に物を包む布はあるが、日本の風呂敷は色や柄が豊富
開かれていたのは、日本の文化を楽しむ風呂敷展。五泉市で和服の販売や着付けをしている大嶋美樹子さんが企画した。
お客さん:
古典的な柄もあれば、現代的な柄もあるので、楽しく使えると思う
8月には、この旧小澤家住宅で夏休み中の子どもたちに風呂敷の使い方を伝授。
大嶋美樹子さん:
風呂敷を結ぶだけで袋になる
大島さんが魅力を伝える正方形の風呂敷は、結び方次第で切ったり縫い合わせることなく、色々な物を包むことができ、繰り返し使えるのも特徴だ。
大嶋美樹子さん:
昔から伝わり、今もある風呂敷には、大切なことがたくさん詰まっている気がする
このイベントに夫婦で2人の子どもと参加した大野まさやさん。その自宅には、たくさんの風呂敷があった。
大野まさやさん:
風呂敷の包む・結ぶのほかに、人との縁を結ぶ。「この柄いいな」とか、「こんなサイズあるんだ」と、ついつい買ってしまう。
9月に行われた大嶋さんによる「きもの講座」にも大野さんの姿が。このときは参加者ではなく、司会をしていた。
大野まさやさん:
ふだん、私はお笑い芸人をやっている
大野さんは新潟のお笑い集団「NAMARA」に所属する芸人。これまで、その活動は新型コロナウイルスの影響を大きく受けてきた。
大野まさやさん:
ホームステイの期間はスケジュールがほぼ真っ白。新型コロナウイルスが広がって、2年後にステージに立つと、お客さんがすごく笑ってくれた
そんな中、大嶋さんは2018年まで開催していた彩り豊かな風呂敷で体を包むファッションショー「フロコレ」の復活を決めた。
大嶋美樹子さん:
新型コロナウイルスで、この3年間は子どもたちが思い出をつくりにくかったので、風呂敷ファッションショー(フロコレ)を久しぶりに開催する
このフロコレに大野さんは司会として、そして長男・冬馬くんと次男・礼央くんはモデルとして参加することに。10月、大野さんの自宅をのぞくと、子どもたちが家の風呂敷を集めて、体に巻きつけていた。
家族で研究していたのは、魅力的な風呂敷の着こなし。枚数制限はないが、風呂敷本来の使い方にのっとり、切ったり縫ったりせず、結ぶだけで身に着けるのがルール。
大野まさやさん:
私が人を楽しませる仕事をしているので、冬馬も風呂敷を着て、「お客さんを楽しませてくれるといいな」という話をしたら、出る気になってくれた
大野さんの長男 冬馬くん:
風呂敷は結んでつなげたりできるからおもしろい