浮き輪を持った猫・飛行船…障害者のTシャツデザイン画710点展示
「Tシャツデザイン展」は、徳島県社会福祉事業団が運営する県障がい者芸術・文化活動支援センターと県が主催。2021年に、交流プラザに展示スペース「プラザギャラリー」(23平方メートル)が設けられたのをきっかけに、デザイン展がスタートした。
初年は、優秀賞受賞者にデザインしたTシャツを賞品として贈るだけだったが、22年には優秀作品5点を実際に販売。今年は、より魅力あるTシャツにしようと、選者を務める徳島市のデザイナー・大東浩司さんらが応募者との協働で商品に仕上げたという。
1階ギャラリーの壁面には、浮輪を持った猫や飛行船が描かれたものなど入賞作品45点を展示。2階の通路の壁面や天井には洗濯物をイメージし、物干しロープにクリップで留められた作品が飾られている。
作品は同センターが募り、佐賀、福島両県の障害者福祉施設など23府県の団体や個人から寄せられた。第2回の応募作品数は503点だったが、今回は200点以上増え、県外からの応募も大幅に増えたという。
全710作品から、今回は優秀賞5点、佳作9点、入選31点が選ばれた。
徳島県内からは阿南市の亀川英樹さん、同市の山尾俊介さん、鳴門市の沢口 健也さんの3人が優秀賞を受賞した。山尾さんの作品は、白地に笑顔の人が無数に描かれているデザインで、 緻密な描き込みや豊かな色遣いが評価された。
優秀賞に選ばれた5点は実際のTシャツとしてギャラリーに飾られており、購入も可能。1枚2850円~4950円(税込み)で、ギャラリーかホームページで用紙を入手し、8月6日までに直接持ち込むか、ファクスやメールで申し込む。
同センター総括専門企画員(66)は見所について、「作者の思いがストレートに表現されている個性豊かな作品を楽しんでほしい」と話している。
8月16日までで、入賞作品を展示した1階の鑑賞時間は午前10時~午後4時で木曜休館。2階は午前9時~午後9時(土日・祝日は午後5時まで)で無休。問い合わせは同センター(088・631・1200)。