女流で初、里見香奈が棋士編入試験資格を取得
規定では、棋士になるには養成機関「奨励会」に入り、四段に昇段するか、棋士編入試験を受ける必要があり、これまで女性はいない。受験資格を得るには、男性棋士が参加する公式戦で10勝以上し、かつ勝率6割5分以上の成績を収めることが条件になっている。里見女流四冠はこの日の勝利で10勝4敗とし、条件を満たした。
試験は棋士5人と対戦し、3勝すれば合格する。受験には1カ月以内に申請が必要で、里見女流四冠は「すごく光栄なこと。今日勝てると思っていなかったので、また考えたい」と話した。
里見女流四冠は島根県出身で女流タイトルは最多の47期。かつて奨励会に在籍し、三段まで昇段したが、26歳の年齢制限のため平成30年に退会した。