京都・西本願寺、阿弥陀堂の修復工事終了で「御遷仏」
修復工事は平成29年から、内陣の天井画、飛雲閣の屋根、唐門の3カ所=いずれも国宝=で順次始まった。これに伴い30年12月、阿弥陀堂に置かれた本尊を隣の御影(ごえい)堂に、御影堂内陣中央にあった親鸞像を北側にそれぞれ移していた。
本尊は高さ約1メートル。遷仏では唐櫃(からびつ)に寝かせた状態で収められ、担いだ僧侶や雅楽奏者約40人が列をつくり、約200メートルをゆっくりと移動した。本尊が阿弥陀堂に安置された後、親鸞像を移す「動座」や記念の法要も営まれ、多くの参拝者らが静かに見守っていた。
2日と13~14日の午前、修復工事の完了を記念した法要などが営まれ、修復した3カ所について一般参拝者向けの特別内覧も行われる予定。