第36期竜王戦ランキング戦13日開幕…若手、ベテランの実力者ひしめく4~6組
偉大な弟子・藤井聡太竜王の師匠として名を馳(は)せる杉本昌隆八段。第33期の3組決勝で本戦入りをかけて藤井竜王との師弟対決で盛り上げるなど、トーナメントプロとしての活躍も期待されます。初戦は関西の中堅棋士・村田顕弘六段との対戦です。
青嶋未来六段-本田奎五段と、関東の若手実力者同士のサバイバルマッチも。谷川浩司十七世名人は北島忠雄七段と顔を合わせます。
前期、5組を制した佐々木大地七段は攻防のバランス感覚にすぐれ、勝ち上がりも予想されます。「イトシン」こと伊藤真吾六段と初戦で激突します。
新人王戦を制した関西の有望株「ニンニン」こと服部慎一郎五段は6組からの「昇級組」で勢いがあります。村田智弘七段と対戦します。
前期6組を制した伊藤匠五段は関東の若手有望株で、優勝候補に名があがります。初戦は瀬川晶司六段との戦いです。前期6組で惜しくも準優勝だった高田明浩四段は、本戦入りに向けて燃えていることでしょう。
服部五段、伊藤五段ら若手が優位とみられる5組ですが、長い持ち時間でベテラン陣や中堅棋士も力を発揮し、好局が期待されます。
棋士編入試験を戦っている小山怜央アマは、初戦で徳田拳士四段と顔を合わせます。棋士編入試験は大熱戦の末に、小山アマに軍配が上がりました。若手ホープの徳田四段は「プロの意地」を見せられるか、注目の一戦です。
10月に棋士となった新四段2人はアマチュアを迎え撃ちます。齊藤裕也四段は水谷創アマと、藤本渚四段は鈴木肇アマとの対戦です。棋士になった勢いを見せられるか。
初戦で岡部怜央四段-西山朋佳女流二冠の好カードも。大所帯の6組ですが、本戦入りは優勝者のみ。長く険しい戦いが幕を開けます。