注目作品4選!育児体験ロボに、座ったまま走るモビリティ… 個性的な発明が集う「ヒーローズリーグ2022」
12月11日に予定される結果発表を前に、本稿では合計211の応募作品の中からFINDERS編集部が気になった作品をピックアップして紹介したいと思います。
交通デザイン研究所による「着るモビリティ MOBILE WEAR Mk-IV/Mk-IV改 \
オンラインミーティング中に通信状況が悪くなり、画面が固まってしまうなんてことはよくある話。吉松駿平さんによる「HeartBeat Packet ― 緊張直結式ネットワークシミュレータ 」は、「心拍数の上昇によってパケットロスを引き起こし、自分のオンラインミーティングの画面を固める」というユニークなシステム。つまり打ち合わせやプレゼン中に不測の事態が発生しパニックになればなるほど画面の固まりによって時間を稼げてしまうというもの。生体情報と通信を連携させることでおなじみのシチュエーションを再現し、さらにはそこから一つの「機能」を引き出す。柔軟な発想に脱帽です。
小坂崇之さんによる「CryingBaby (day 0)」は、赤ちゃん型のロボットを通じてリアルな新生児の育児体験ができるというものです。「空腹」「睡眠」「気分」「排泄」「緊急」の5つの異なる周期を持つ「機嫌タスク」に応じて利用者は実際の新生児と同じ対応を迫られます。未だに「男性の育児参加率」なんて言葉が使われているように、個人レベルでも社会レベルでも男性が育児に参加する土壌がようやくできはじめたところ。子供を育てる人もそうじゃない人も、一度は「体験」してみてはいかがでしょうか。